バナーやアイキャッチを作成していて、あともう少し画像の背景部分があればな…なんて時があったりします。
同じ画像で別サイズだったり、比率が全く違うものだったりを作らないといけない時も、同様に悩んだりしないでしょうか?
単純な背景なら画像の端をコピーで作って付け足すとか、画像周りをグラデーションで透過させてやんわり背景色と合わせるなんて手もあります。
ですが、今は足りない画像の部分をPhotoshopで生成することも可能です!
これはとても便利なので私はよく使用しています。
今回はそんなPhotoshopの生成拡張をご紹介します!
「生成拡張」を実際に使ってみる
実際にやってみた方がわかりやすいかと思いますので、簡単な手順を以下に書きます。
まずはツールバーの「切り抜きツール」を選択し、画像の拡張したい部分(カンバスサイズ)を広げていきます。

上のオプションバーに塗りつぶしオプションが出ているので「生成拡張」を選び、○をクリックもしくはEnterします。

別窓でプロンプトが出るので、指示したいことがあれば記入して生成をクリック。
プロンプトに何も入れなくても生成してくれます。
こうしたいというイメージがある場合は入れたほうがそれに近いものを作ってくれるはずです。
単純に画像を広げたいくらいだったら、私は何も入れないことが多いです。
しばらく待つと生成拡張された画像が完成!

自然な感じで背景を拡張してくれています。
しかもバリエーションが3つあり、選ぶことができます。
しかし、時として不自然であったり、どうしてこうなった?というようなものも生成されたりはします。
AIも勉強中ということでしょう。
ちなみに今回生成したバージョンの一つが以下の画像なのですが、なんで女性の上によくわからないもの飛んでるんだろう…という感じです。

イメージに近いものが出るまで同じように生成を繰り返すのも手ではありますが、この生成はほしいものに近いけどちょっと違うんだよなという時は、プロパティのバリエーションの画像を選択し、右上「•••」をクリック。
その中の「類似を生成」を選択すると選択画像と似たものを再度生成してくれます。
こちらも3パターン作ってくれます。

また、生成した画像の良い悪いを評価できます。
フィードバックを送信することでAIの精度をあげる協力をしてもいいですね。
精度があがればこちらとしても嬉しいところです。
プロンプトに指示を入れて、より精度を上げる
プロンプトの入力は任意であると書きましたが、イメージがはっきりしている場合は入れた方が手に入れたい画像に辿り着きやすいのは確かです。
例えば、先ほどの写真背景にカモメがほしいなという場合は、プロンプトに「カモメが飛んでいる」などと入れてみます。
最終的に「遠くにカモメがたくさん飛んでいる」という文章に落ち着き、イメージに近い画像に辿り着きました。

的確な指示が出せるようになるのも上手く使いこなすためには必要なスキルですね。
見切れた部分の生成もできる!
この画像の腕の部分があったらいいんだよな…みたいなことがたまにあります。
自力で足すことはほぼできないので、グラデーションで透過して背景になじますのも手ですが、それもあまりだなという時にはこの生成拡張が優秀すぎるのでぜひ試してほしいです。
例えばこの画像。
ヘルメットがギリギリすぎるから、上にもう少し余裕がほしいな、右肘がちょっと足りてない部分がもしあったらな…なんて思うところです。

これを紹介した手順で生成拡張してみると以下の画像ができます。
今回プロンプトには何も入れていないです。

自然な上の空きと肘も違和感なく作ってくれています!
こんなふうに人物などが見切れてしまっている時には本当に便利な機能です。
トライ&エラーで上手に使いこなそう!
以前はこの機能、商用利用は不可だったようですが、現在は商用利用可能になっています。
この機能を上手く使って作業の時間短縮していきたいところです。
ただ、AIも日々学習している段階ではあるので、簡単にイメージしている画像に辿り着けないこともあります。
プロンプトで上手に指示を出せるようになることがカギとなってくるかもしれないです。
実務でも使えるクオリティの画像を生成してくれるのは本当にありがたいです。
「ちょっと左右に余裕がほしい」「モデルの見切れた頭の部分が必要」などなど、地味に困っていた悩みを解消してくれるこの機能をぜひご活用ください!