突然ですが、Macをご利用の方はマウスは何をお使いでしょうか?
Appleの純正品マウスMagic Mouse?それとも他社製のマウス?
という私はというと、他社製マウス(Logicool)を使用しています。
Magic Mouseは見た目のデザイン製もよく、使いやすいのも確かなのですが、お値段もそこそこするし、充電頻度も多めな印象かつ充電時にひっくり返さないといけないため、充電しながら使用することができずそこがな…と思い他社製品を使用しています。
自分のお気に入りのマウスがあるなどなど、他にも何らかの理由でMagic Mouse以外のマウスを使っているという人も多いのではないかと思います。
ちなみに、純正品マウスMagic Mouseやトラックパッドには慣性スクロールが設定されています。
一方、他社マウスを使っている場合はこの慣性スクロールはついていません。
使いやすくなるから慣性スクロールほしいなという方も少なくないと思います。
そこで今回はMacでマウスのスクロールを滑らかにするフリーソフト「Mos」をご紹介します!
慣性スクロールとは?
マウスで実際に動かした分よりも、少し遅れてスクロールが反応することで余韻が残るといった、慣性が作用しているような動作のことを指します。
これは、ユーザーがページをより自然な動きで操作できるようにするための技術です。
もったりとした動きなので、慣れていないと操作しにくかったり不便に感じられることもありますが、スムースにスクロールできるという利点もあります。
スマートフォンでは最初から設定されている場合が多いので、実際スマホを確認してみるとわかりやすいと思います。
イメージとしては、車の運転が上手い人の止まり方みたいな感じですね。
Mosを使えば他社製マウスでも慣性スクロールを可能に!
そしてその慣性スクロールをつけてくれるのが、今回紹介する「Mos」というフリーのアプリです。
このソフトを導入することで、他社製マウスでも慣性スクロールをつけることができ、滑らかなスクロールが可能になります。
まずはインストール
Mosの公式サイトにアクセスし、Downloadボタンをクリック。

ダウンロードしたファイルを開いて、Mosのアイコンをアプリケーションフォルダにドラッグ&ドロップします。これでインストール完了です。
簡単な初期設定が必要
アイコンをクリックして開こうとすると、

このようなエラーが表示され、開きません。
この場合は、MosのアイコンをControl + クリック、または右クリックをして「開く」を押すことで、エラーのウィンドウに「開く」というボタンが表示され、開けるようになります。

無事開くと初回起動時のみこの画面が表示されます。Nextをクリックして次へ進んでいきます。

進んでいくと、認証が必要といわれます。
Allow to accessをクリックすると次のウィンドウが表示されます。

”システム環境設定”を開くをクリックします。
システム環境設定が開いたら、左下の南京錠をクリックしてロック解除してMosにチェックを入れてください。

チェックを入れたら設定は完了。Mosが使えるようになっています。
MosにアクセスするにはメニューバーのMosアイコンをクリックします。
Quitで切ることができるので、慣性スクロールが必要ない時は無効にすることも可能です。

細かく設定できるのが便利!
メニューバーのPreferencesから設定を変更することができます。
■General

・Smooth Scrolling
スムーズ(滑らか)なスクロールを有効にするかを選択します。
オンにするとスクロールが滑らかになります。
・Scroll Reverse
スクロール方向を逆にするかどうかを選択します。
オンにするとスクロールの方向が逆(Windowsと同じ方向)になります。
Magic MouseやMagic Trackpadのスクロール方向に影響はありません。
・Launch on Login
ログイン時にMosを起動するかどうかを選択します。
オンにするとログイン時にMosが起動するようになります。
・Hide Status Bar Icon
ステータスバーアイコン(メニューバーのアイコン)を隠すかどうかを選択します。
オンにするとアイコンが非表示になります。
MosのPreferenceを開くにはアプリケーションフォルダからMosを開きます。
ショートカットをデスクトップに置くでもいいですね。
■Advanced

・Dash Key
ダッシュキーを設定できます。
ダッシュは、指定したキーを押している間は高速にスクロールできます。
キーは、Control・Option・Command・Shiftキーの4つから選ぶことができます。
Disabled(無効)にすることも可能です。
・Toggle Key
トグルキーを設定できます。
トグルは、指定したキーを押している間は横方向にスクロールできます。
キーは、Dash Keyと同じ4つのキーから選ぶことができます。
Disabled(無効)にすることも可能です。
・Block Key
ブロックキーを設定できます。
ブロックは、指定したキーを押している間は滑らかなスクロールを無効にできます。
キーは、Dash Keyと同じ4つのキーから選ぶことができます。
Disabled(無効)にすることも可能です。
・Step
ステップを調整できます。ステップを大きくすると、スクロールホイールを一段階動かした時のスクロール量が多くなります。
・Speed
スピードを調整できます。スピードを大きくすると、スクロールホイールを素早く動かした時のスクロール量が多くなります。
・Duration
スクロールの遅延を調整できます。遅延を大きくすると、スクロールホイールを止めた後のスクロールが止まるまでの時間が長くなります。
■Exception

ここでは、アプリケーションごとの設定ができます。
設定したいアプリケーションを左下の+ボタンから選びます。
アプリケーションを追加すると、Smooth・Reverseにチェックボックス、Applicationにアイコンとアプリケーション名、詳細設定ボタンが表示されます。
Smoothにチェックを入れるとそのアプリケーションではスクロールが滑らかになります。
Reverseにチェックを入れるとそのアプリケーションではスクロール方向が逆になります。
右下のWhitelist Modeにチェックを入れると、Exceptionタブで指定したアプリケーション以外ではMosが無効になります。
自分好みにカスタマイズしていこう!
「Mos」を導入することで、自分好みのスクロールを実現することができます!
会員登録等もなく、フリーでこの機能を使えるのはお得です。
ぜひ、いろいろとカスタマイズして使ってみてください!
